スタッフ歳時記

砥部町の坂村真民記念館で朴木(ほうのき)の花

今年はたくさん咲いたとか、花は大きく15~20㎝もあります。1つの花に雄しべと雌しべがあり、開花1日目は雌しべが熟し、2日目は雄しべが熟します。自家受粉をさけるためだそうです。花も大きいですが、葉も30~40㎝と日本の広葉樹では最大級の大きさです。殺菌効果もあり火にも強いので、食材をのせて焼けます。「朴葉味噌」が有名ですね。「朴木や桜の下には下草が生えない」って知っていますか。日陰効果もあるでしょうが、アレロパシー(成長阻害物質)を持っているからだそうです。雑草などが生えにくいので、周辺の養分を独り占めなんですね。植物も熾烈な覇権争いをしているようです。

まち歩きで立ち寄りたい「スターハウス」

スターハウスは、昭和30年代に建設された集合住宅の形態の1つで、Y字型のポイントハウス(別称:星型住宅)のことです。建物の中央に三角形の階段室があり、1フロアに3戸の部屋があります。全て角部屋で日当たりや通風に優れ人気を集めましたが、コスト高等で建設されなくなりました。板状の建物が立ち並ぶ中、スターハウスは花のような存在ですね。老朽化で建て替えが進む中、東京の赤羽台団地スターハウスは国の登録有形文化財になり、R5年9月には「URまちと暮らしのミュージアム」として公開されるそうです。松山市のスターハウスにも足を延ばしてみませんか。

「故郷やどちらを見ても山笑ふ」正岡子規

「山笑う」とは、春の芽吹き始めた華やかな山の形容です。花々が一斉に花開き、木々が芽吹いた様はこんなに緑色があったのかと驚くほど多色に彩られています。子規さんも山を眺めて、穏やかな春を感じたのでしょうね。
それにしても、誰がこんな道がない山のてっぺんまで桜を植えたのでしょう?なんと花咲か爺さんは、熊だとか。桜の実を食べ移動し糞をする。未消化の種子が芽を出し桜の木になるそうです。他の動物や小鳥も手伝っているのでしょう。すごいなぁ、植物の生存戦略!

菜の花とぺんぎん

河川敷に咲く菜の花は、セイヨウアブラナ(花が固まって咲き、茎を包むような丸い葉)と、セイヨウカラシナ(花びらが2つくっついているような咲き方で葉はギザギザ)だそうです。ボク達(ペンギン)もセイヨウ(西洋)から来ました。今、菜の花の観光スポットが人気ですよね。ボク達も事務局のアイドルで人気者?!です。これから時々登場するかもです。どうぞよろしくお願いします。

花の兄とは、何の花でしょう?

「花の兄(かけい)」とは、季語にもなっている梅の古名です。春、他の花にさきがけて咲く花だからだそうです。すべての花を兄弟にたとえて「兄」なんてロマンティックですね。また、年が明けて最初に咲く梅の花を「初花(はつはな)」ともいい、「初花月(はつはなづき)」という旧暦2月の異称にもつかわれています。「拝啓、初花月の候…」2月の時候の挨拶に使ってみませんか。