スタッフ歳時記

「故郷やどちらを見ても山笑ふ」正岡子規

「山笑う」とは、春の芽吹き始めた華やかな山の形容です。花々が一斉に花開き、木々が芽吹いた様はこんなに緑色があったのかと驚くほど多色に彩られています。子規さんも山を眺めて、穏やかな春を感じたのでしょうね。
それにしても、誰がこんな道がない山のてっぺんまで桜を植えたのでしょう?なんと花咲か爺さんは、熊だとか。桜の実を食べ移動し糞をする。未消化の種子が芽を出し桜の木になるそうです。他の動物や小鳥も手伝っているのでしょう。すごいなぁ、植物の生存戦略!